時は戦国時代…。諸国の大名が取りに鎬をけずっていた頃、謀略渦巻く情報戦に必要不可欠な存在である忍者集団。中でも牙忍(がにん-忍犬)を操る“陽炎一族”は、侵略者に対する非情なまでの武勇で恐れられ、群雄割拠の乱世にその名を轟かせていた!
“陽炎一族”が犬を使役するための秘奥義『牙忍降ろし』。この奥義は、兜の裏に〈世の全の万物の生命体が凝縮されているという〉秘薬を塗った針をしのばせ、それを犬に装着する。秘薬はやがて脳髄まで浸透し、年を追うごと犬の脳は活性化し、数年のうちに人間の能力をはるかに上まわり、知力だけでなく動態的にも進化する。そして恐るべきは人間の言葉を操るのはもちろん、頭目の牙忍らは念動力さえ操るのである!
収録作品は、1988年に「週刊少年ジャンプ」で連載された作品です。